チチカカ湖 洪水伝説
インカの起源伝説に洪水伝説がある。
その舞台となっているのが、チチカカ湖である。
シエサ・デ・レオンによると、
インカの現れるすっと以前に、諸地方にはたくさんの人々が住んでいたが、そこに非常に大きな洪水と嵐がやってきて、・・・
あらゆる土地が水に覆われ、すんべ手の高い山々の峰も水に洗われたので、人間は全く死に絶えた。(ペルー史)
洪水の後に人間が出現するのである。
ホアン・デ・ベタンソス(最後のインカ皇帝の妹と結婚したスペイン人)によると、
ウィラコチャという創造神が、はじめ天と地を創り、それから人間を作ったのだが、・・・何人かの従者とともにチチカカ湖畔のティワナクに姿を現し、人月と星を創ったうえで、不誠実な人間たちを石に変えてしまった。そして新たに人間の創造にとりかかった。
チチカカ湖は標高3800mの高地。
世界で最高高度で運行する汽船であるという。
富士山の上に船があるわけです。
そこがペルーとボリビア国境でもある。
世界は、アンデスは、広い。