ネパールはインドの北にあり、スパイスを使った料理が多い。
ただ、インドとは違ってマイルドな味わいである。
日ごろ食べていたのはネパール定食ともいえる
ダルバートとタルカリである。
ダルとは、どろどろの豆のスープ。
バートはごはんである。
ごはんにダルをかけて右手で混ぜて食べる。
外国人にはスプーンを出してくれる。
タルカリはおかずで、ジャガイモやカリフラワーのスパイス炒めといった感じ。
アチャールというトマトなどの漬物もつく。
豆とごはんとイモだから、わりあい素朴な料理である。
豆の汁のかかったごはんとジャガイモの煮物を食べているような生活。
慣れてくると右手で混ぜてぐちゃぐちゃして食べるのがおいしくなる。
手でも味わっているのかな。五感で味わうのだ。
味は各家庭や各店で違う。
ポカラにいたときは、近くの屋台の店でよく食べていた。
ちょっとしょっぱいのが美味しかった。