大津市歴史博物館で「湖都大津の災害史」企画展が開かれている。
その関連の古文書入門講座が開催されている。
先日の講座もそうだが、受講者の年齢層は高い。
若者より、高齢者のほうが勉強熱心なのかもしれない。
そのせいもあってか、やや冗長ではないかと思うぐらい丁寧な講座だ。
2年に一回開催されている講座だという。
今回は、企画展に関連した内容になっている。
「江戸時代の大津の災害資料を読む」というものである。
地方に旅行に行った先で博物館に行っても、古文書は眺めているだけだ。
この講座でちょっとはわかるようになるとよいな。
高橋氏は豊富な蘊蓄もお持ちである。
今回は「折り紙付き」の由来が、古文書にあることを教えてくださった。
半分に折った公式文書「折紙」からきているのだという。
江戸時代には美術品や刀剣などの鑑定書を「折紙」と呼んだという。
免定という、わりあい地味な文書を読んでいくのだが、飽きないようにしてくれる。
(江戸時代にその年の納租額を明細に記して領主から村方へ交付する文書)
こういう文書の中にも、「山崩川欠」(山が崩れて河川が決壊した)から、
租税を免除するというような文言があり、災害がいつあったのか分かるという。
古文書侮れず!