中国西部原産のバラの一種の庚申バラ。
日本でも古くから栽培されている。
現在の四季咲き大輪のバラを作り出すのに大きな役割を果たしたという。
中国で古代から栽培されていたコウシンバラは、庚申日(60 日毎)に咲くことか
らその名が付いています。このような四季咲き(繰り返し咲き性)は、19 世紀にヨ
ーロッパに紹介されると、元来の一季咲きのバラとの交配が進み、やがて完全
な四季咲き性をもつ現代バラの誕生へと繋がっていきます。
東京の神代植物公園の神代の庚申バラ。
名前のコウシンは庚申(かのえさる)によっている。
昔の暦で2か月に一度巡ってくる日を指す。
それぐらいの頻度でよく咲く。長春花というのが古名だという。
花は濃い紅色で四季咲き。
学名もロサ・キネンサス Rosa chinensisと「中国のバラ」じゃないか!
こちらは江戸の庚申バラ。
江戸中期から続く旧家の庭で発見されたのだという。
令和の由来の梅花の宴の梅ですら、中国から来ている。
日本の文化と大陸とのつながりは深く長いなあ。