能登の おくまかぶと お熊甲祭
能登半島は祭りが多い。
キリコ祭りが有名だが、ちょっと渋い祭りもある。
お熊甲祭(おくまかぶとまつり)は、石川県七尾市中島町宮前に鎮座する久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ)の例祭。毎年9月20日に行われることから「二十日祭(はつかまつり・はつかさい)」ともいう。長大な枠旗を舁くという極めて珍しい特色などから、「熊甲二十日祭の枠旗行事」として国の重要無形民俗文化財に指定(1981年)されている。
20近い末社から繰り出した神輿が、猿田彦の先導で本社に参入する。
高さ20メートルぐらいの深紅の大枠旗を従えている。
この日は地元の学校は休みでみんなが観覧している。
私も仕事を休んで見に行った。
猿田彦がかねや太鼓に合わせて境内いっぱいに乱舞する。
このときのかねの音が、大陸的というか、朝鮮を思わせる独特の音色。
そこに異国情緒を感じる。
能登は外国に近いなあと思わせる。
ミサイルも近くて笑えないけれど・・・
お旅所の加茂原では、早回りや枠旗を地上すれすれまで傾ける。
これを「島田くずし」という。
島田くずしが披露され、祭りは最高潮に達する。
素朴だが、なかなかに良い祭りである。