藤娘という言葉はなじみのあるものだった。
藤娘は、近江国大津の名物で又平という絵師が作ったと言う戯れ絵、大津絵の画題の一つ。「良縁」の護符とされた。かつぎ娘、藤かつぎ娘とも。
大津絵の画題の一つだったのだね。
もちろん大津市役所付近のタイルにもある。
四百年、齢を経ぬままの藤娘。大津絵美人画の代表であり今日迄いまだ人気が衰えない。昔から良縁の符として有名である。
とプレートに書いてある。
藤娘は羽子板や日本人形などいろいろなものに用いられている。
大津絵がもとだったとは知らなかった。
まだまだ分かっていないことは多い。
そんなことを思いながら、ふらふらと散歩する。