牧野植物園 ヤマトグサ
ヤマトグサ。
学名:Theligonum japonica Okubo et Makino
らんまんのドラマでも紹介されていた。
1884年に牧野富太郎が本種を最初に高知県で発見した。しかしこのときの標本には花がなかったため彼はこれをハシカグサと同定していた。その後1886年に同じ場所でよい標本を得て、これを研究してその結果を大久保三郎との連名で1887年に「植物学雑誌」に記載論文を発表した。本種は日本固有種であり、しかも日本人の手によって記載され、それが日本の学術雑誌に発表された最初の植物である。
そのため、学名に牧野氏と大久保氏の名前が入っている。
実際に矢田部教授が激怒したという
やわらかいハコベみたいな葉っぱである。
花は咲いていなかった。
一番最初に学名を与えられたのはトガクシソウ。
1888年に伊藤篤太郎の記載したトガクシソウ(学名:Ranzania japonica (T.Itô ex Maxim.) T.Itô)が最初に日本人により学名が与えられたものであり、本種はその翌年の1889年に日本人として2番目にその学名が与えられた。
ヤマトグサは2番目である。
小さな花だけど、日本の固有種なんだね。
さすが、島国だな。