antiguate’s diary

グアテマラ好きの旅人です。中南米やアジアの思い出を綴ります。

牧野富太郎

牧野植物園 フタリシズカ

花が咲いていないからわかりにくいが。 面白い名前をつけるよね。 フタリシズカ 二人静 学名: Chloranthus serratus 本州・四国・九州、朝鮮、中国に分布し、低山地の林内に生える多年草。和名は、普通花穂を2本つける様を能楽「二人静」にて静御前の霊とそ…

牧野植物園 シナノアキギリ

牧野先生が学名と和名を付けた植物がいろいろとある。 シナノアキギリ シソ科 学名: Salvia koyamae Makino 1992年に牧野博士が植物研究雑誌に発表した日本固有のシソ科の多年草。種小名は、発見者の小山海太郎氏に由来する。絶滅が危惧される種として環境…

牧野植物園 オキナワジイ

高知は九州との気候的な近さもあるのか。 オキナワジイ ブナ科 学名:Castanopsis sieboldii (Makino) Hatus. ex T.Yamaz. et Mashiba subsp. 琉球列島に自生するスダジイの地理的亜種で、スダジイより殻斗が大きい。 ja.wikipedia.org スダジイは、本州に広…

牧野植物園 回廊沿いの植物たち サワフタギ

入口に戻るまでの回廊沿いに、植物がいっぱいある。 サワフタギ 学名: Symplocos sawafutagi ハイノキ科 和名「サワフタギ」の由来は、沢をふさぐように茂ることによる。別名「ニシゴリ」は錦織木(にしきおりぎ)の意味で、材の灰汁を紫染めの媒染剤に用い…

牧野植物園 ヤブミョウガに杜若を想う

地味にきれいだったので撮ってみた。 ヤブミョウガだと思う。 全く違う種類のカキツバタの漢字名に杜若というのがある。 中国でいう杜若は、本来のこのヤブミョウガに似たものであるようだ。 ハナミョウガが正しいのかもしれない。 ヤブミョウガでも十分きれ…

牧野植物園 アマクサシダ

もうひとつシダを紹介する。 ちょっとシダっぽくないので珍しく思った。 アマクサシダ イノモトソウ科 学名はPteris dispar Kunzeではないのかな? Pteris semipinataだとオオアマクサシダになってしまうが。 混在していることも多いらしい。 側羽片の両側の…

牧野植物園 ベニシダ

牧野植物園が楽しいのは 牧野先生の植物図と並んで展示されていること。 本当に精密なんだよね。 らんまんでもホウライシダが出てきていたが、シダは地味に美しい。 ヤマを登っていてもシダ類が出てくると植生が変わってきているのに気づく。 ベニシダ 学名…

牧野植物園 スズムシバナ

牧野植物園には普段見かけない植物も少なくない。 キツネノマゴ科のスズムシバナというのがあった。 多くは熱帯産で、中南米、東南アジアなどに多い。230属3600種ほどからなる。アジアやヨーロッパなどの温帯にもわずかに分布する。日本にはキツネノマゴ(各…

牧野植物園 ビロードムラサキ

面白い感触の植物があった。 ビロードムラサキ Callicarpa kochiana Makino クマツヅラ科である。 ja.wikipedia.org 葉裏に星状毛が密生しているので触った感じがビロードみたい。 落葉低木、7月から8月に淡紅紫色の花が咲く。各部にビロードのような毛が…

牧野植物園 スダレギボウシ

ふだんよく見るギボウシ。 ここには四国や紀伊半島で生息する種類があった。 スダレギボウシ(簾擬宝珠)である。 学名:Hosta kikutii var. polyneuron 葉っぱの筋が簾みたいだから? これはよく咲いていた。 ユリ科は美しいね。 ギボウシの花の色は透き通…

牧野植物園 ジョウロウホトトギス

シアターで涼んでから植物鑑賞を再開。 回廊にはミストシャワーも出ていた。 日陰を探して歩く。 回廊のそばにも植物が展示されている。 ジョウロウホトトギス。 牧野先生が1887年に横倉山で発見して和名を付けた。 学名:Tricytis macrantha Maxim ロシアの…

牧野植物園 展示館の植物標本

屋外の植物を見るには暑すぎて展示館に避難した。 冷房の効いた名かを標本を見学。 ああ、涼しい。 牧野先生のサクラの標本である。 この標本の写真は購入できるそう。 strawberrys.co.jp 牧野標本はいまだに生命力を感じさせる。 植物分類学者・牧野富太郎…

牧野植物園 キツネノカミソリ

牧野植物園の敷地は広大だ。 中門から入ったのでちょっとルートが変だった。 正門から入ると土佐の植物生態園から始まる。 牧野先生をはぐくんだ高知県の豊かな自然が再現されている。 www.makino.or.jp らんまんでも出てきたキツネノカミソリに遭遇。 キツ…

牧野植物園 テバコマンテマ

テバコマンテマ 学名:Silene yanoei Makino 四国山地の深山の岸壁にのみ生える多年草で、生育地も個体数も少ないことから絶滅危惧種に指定されています。朝鮮半島南部に分布する Silene seoulensis と同一種とする見解もあります。開花期は自生地で 7~9 月…

牧野植物園 ヤマトグサ

ヤマトグサ。 学名:Theligonum japonica Okubo et Makino らんまんのドラマでも紹介されていた。 アカネ科ヤマトグサ属に分類される多年草。小柄な草本で、ややハコベに似ている。雄花は雄蘂が垂れ下がる独特の姿。 ja.wikipedia.org 1884年に牧野富太郎が…

牧野植物園 ヤッコソウ

ちょっと笑える感じの作りである。 これは、もちろん、ヤッコソウ。 学名:Mitrastemon yamamotoi Makino よくこれを作ろうと思ったなあ。 高知県土佐清水市で発見された。 山本一氏が採集した標本をもとに1911年に牧野氏が命名発表。 ヤッコソウ科として日…

牧野植物園 ツチトリモチ

牧野植物園には面白い像がそこかしこにある。 赤っぽくて、かわいいのがこれ。 ツチトリモチである。 学名:Balanophora japonica Makino ちょっとキノコみたいだけど違うらしい。 心惹かれる風貌だ。 1902年の高知県での採集品に牧野氏が命名発表。 日本固…

スエコザサとカムロザサ

らんまんでも牧野富太郎は妻の寿衛子と仲良くしかしお金に苦労しながら研究を続けている。実際の生活でも子だくさんでお金には困窮されたらしい。妻の寿衛子の内助の功には随筆でも感謝の念を述べられている。その妻の名を冠したのが宮城県仙台市で発見した…

牧野植物園へ行こう

高知の旅は台風接近のため、あわただしく終わった。 高知市内では桂ヶ浜などのメジャーな観光地へは行かず。 自然を楽しみたいと牧野植物園に行った。 植物園というが、正直言って山である。 五台山の広大な敷地に広がる。 高知が生んだ「日本の植物分類学の…