ちょっと脱線。インカへ戻る。
インカトレイルの地図を振り返る。
下はインカの聖なる谷の略図である。
Patallactaから青いラインがインカトレイル(Camino de Inca)として歩いたところ。
マチュピチュに行った当時は全体像をわかっていなかった。
いま、ゆっくり写真と地図を見て、もう一度マチュピチュ探訪している。
マチュピチュを俯瞰すると・・・
実は、ある動物に似ているのだが、それはまた今度。
これも意外と気づいていなかった。
ペルーに少し戻る。
タンボ・マチャイ 休息の宿? 陶酔の宿?
ペルーのクスコ近郊観光の番外編。
サクサイワマン遺跡とセットでツアーになっていることが多い。
サクサイワマン遺跡からさらに登る。3800mぐらいの標高である。
この地に行く場合は、クスコで高度順応をしておいたほうが良い。
サクサイワマンもタンボマチャイも見事な巨石建築が見られる。
この隙のない石組みといったらどうだろう・・・
(インカの石組み愛好家)
どこから引いているのかわからない水が流れている。
色のついた水を流して検証しようとしたけど、わからないらしい。
サイフォンの技術も知っていたというインカ。
その知恵と技術に改めて感心する。
よくこの石を運んだものだ。
サクサイワマンにあたっては数万人もの人々を動員したとか。
その権力もすごかったのだが、スペイン軍に敗れた。
兵どもが夢のあと・・・かな。
インカの起源伝説に洪水伝説がある。
その舞台となっているのが、チチカカ湖である。
シエサ・デ・レオンによると、
インカの現れるすっと以前に、諸地方にはたくさんの人々が住んでいたが、そこに非常に大きな洪水と嵐がやってきて、・・・
あらゆる土地が水に覆われ、すんべ手の高い山々の峰も水に洗われたので、人間は全く死に絶えた。(ペルー史)
洪水の後に人間が出現するのである。
ホアン・デ・ベタンソス(最後のインカ皇帝の妹と結婚したスペイン人)によると、
ウィラコチャという創造神が、はじめ天と地を創り、それから人間を作ったのだが、・・・何人かの従者とともにチチカカ湖畔のティワナクに姿を現し、人月と星を創ったうえで、不誠実な人間たちを石に変えてしまった。そして新たに人間の創造にとりかかった。
チチカカ湖は標高3800mの高地。
世界で最高高度で運行する汽船であるという。
富士山の上に船があるわけです。
そこがペルーとボリビア国境でもある。
世界は、アンデスは、広い。