フォロ・ロマーノの眺望
コロッセオを見終えて。
フォロ・ロマーノを少し離れたところから見てみよう。
貴重な遺構が連なっている。どこから回ろうか悩む。
フォロとは現代も使うフォーラムの語源。
宗教や政治の中心となる「広場」が置かれていた。
フォロ・ロマーノは紀元前6世紀から開発されていた。
もともとはテヴェレ川の増水で水没するような沼沢地であった。
タルクィヌス王の時代に小川を造成して水を抜くための大下水溝が造営された。
湿地であった土地に排水機構が整備されたのである。
左奥は市庁舎である。その下部にタブラリウム(公文書館)がある。
その前にサルトゥヌス神殿、フォカスの記念柱、セヴェルスの凱旋門が見える。
パッと見るだけでも、遺跡だらけである。
フォロ・ロマーノの発掘は19世紀ごろから行われている。
帝政時代まで開発が繰り返されており、遺構が混在している。
ここを歩いて観光するだが、絶対に歩きやすい靴がおすすめ。
結構広いので、遺跡への情熱だけでなく体力も必要。