antiguate’s diary

グアテマラ好きの旅人です。中南米やアジアの思い出を綴ります。

大津祭

旧東海道にある月宮殿山

源氏山と競演していたのは、月宮殿山(げっきゅうでんざん)。 謡曲の鶴亀(喜多流では月宮殿)にちなんだもので、唐の皇帝が不老門に立って、美しく立派な前庭で春を祝う会を催され、世を寿がれました。俗に「鶴亀山」とも呼んでいます。所望は、頭上に鶴と…

ひときわ元気な 源氏山

来年の大河ドラマで紫式部が取り上げられる。 そのせいだろうか。 紫式部にちなんだ源氏山はひときわ活気がある。 紫式部が石山寺において「源氏物語」を書いた伝承にちなんだもの。そのため、紫式部の十二単や、曳山全体が、平安の昔を偲ばせる造りとなって…

龍門滝山 辻回し

大津駅前の大通りを動く曳山があった。 龍門滝山(りゅうもんたきやま)である。 普段、車が通る道を山が行く。 黄河の上流の竜門山の滝は、どんな魚も上がれないが、もし上がる魚があれば、直ちに昇天して龍になるという故事にちなみます。登竜門という語も…

雨に備える 郭巨山

もう雨に備えていた山があった。 郭巨山(かっきょやま)である。 俗に「釜堀山」ともいいます。中国二十四孝の一人郭巨は、家が貧しくて老母を養うのがやっとでありました。子供が生まれましたが、老母は自分の食を減らして孫に与えねばなりませんでした。…

猟師町の神功皇后山

工事中の建物の前にも曳山がある。 神功皇后山(じんぐうこうごうやま)である。 松が出ていて特徴的だ。 神宮皇后が戦に先立ち、肥前国松浦で鮎を釣り、戦勝を占ったとされる伝説にちなみます。なお、神宮皇后は当時懐妊されていましたが、戦が終わって後、…

大津祭で最古の曳山 湯立山

玉屋町の自治会館の前に来た。 普段よく通り抜ける道である。 湯立山が建っている。 天孫神社の湯立ての神事は、この山が捧げるといい、山の形は天孫神社をかたどり、廻りはその回廊を真似ています。所望は、祢宜(ねぎ)がお祓いをし、市殿(いちどの)が笹…

小さな通りに 西宮蛭子山

細い通りにも曳山が見えている。 近づいて見る。 車は入れなくなっている。 西宮蛭子山(にしのみやえびすやま)である。 古くから西宮の蛭子様を出して飾り、祀っていましたが、後に曳山に載せるようになりました。鯛を釣り上げたえびすさんに商売繁盛を祈…

西王母山

孔明祈水山とすれ違ったのは、 西王母山(せいおうぼざん)だった。 むかし、崑崙山(こんろんさん)住む、西王母が天女とともに舞い下って、君に桃の実を捧げ長寿を賀しました。この桃は三千年に一度、花が咲き、一個しか実らない貴いものでした。その後、…

孔明祈水山 曳山が出会う

石橋山を見てから、道を東へ向かう。 滋賀銀行本店の近くだったか。 ほかの曳山がちらっと見えた。 大津祭見て歩きマップによると、孔明祈水山(こうめいきすいざん)かな? 蜀の諸葛孔明が、魏の曽操と戦ったとき、流れる水を見て「敵の大軍を押し流してく…

石橋山 所望が見えた

京阪びわ湖浜大津駅からすぐのところ。 石橋山(しゃっきょうざん)に遭遇した。 謡曲の石橋にもとづいたもので、大江定基入道寂昭が宋の国に渡り、天呂山に入って、文殊菩薩の浄土と伝えられている険しい石の橋を渡ろうとしたとき、獅子が現れて、牡丹の花…

大津祭 くじとらず 西行桜狸山

10月の初旬に大津祭が開催される。 今年は久々に完全な形で行われた。 大津祭は、天孫神社の祭礼である。 江戸時代初め、鍛冶屋町の塩売治兵衛が狸の面をかぶって踊ったのが始まりとされる。 13基の曳山が出るが、その中でも西行桜狸山はくじとらずで先頭を…